今日、中国の運転免許証を取得した。
中国は「道路交通に関する条約」(通称「ジュネーブ条約」)に加盟していないため、国外運転免許証(いわゆる国際免許)が通用しない。そのため、必ず日本の運転免許証を持って切り替え申請を行わなければならない。上海に来てから1年半もたった今頃になぜ切り替え申請を行うのかと言えば、日本での免許取得から3年以内の場合、路上試験も必要となるからだ。最近ようやく取得3年を超えたため、早速切り替え申請に向かったという次第である。
切り換え申請は、事前に日本の免許証を中国語に翻訳しておかなければならない。翻訳は以下の機関で行っている。
・上海市外事翻訳工作者協会
(黄浦区南京東路66弄国旅商務楼702~704室)
・上海外国語大学翻訳総公司
(虹口区東体育会路100弄興華小区3号1楼)
面倒だが、自分で翻訳するわけにもいかないから仕方がない。ちなみに翻訳費用は50元だった。ネット上の情報では40元だったのだが、いつの間に値上げしたのだろうか?
また申請に行った現地でも可能ではあるが、パスポートと居留証、そして免許証のコピーを事前に取っておくとよい。居留証が必要なことからわかるように、旅行や出張などの一時滞在者には申請ができない。
パスポートと日本の免許証、そして免許証の翻訳書類を携え、切り替え申請のために向かったのは、市西部「閔行区」にある「上海市公安局交巡警総隊車両管理所辛庄考試場」である。地下鉄一号線の終点「莘庄」駅から五号線に乗り換え、ひとつ目の「春申路」駅で下車し、西に5分ほど歩いた「泌春路179号」にある。「滬閔路」から「泌春路」へ入って少し行った所だ。「莘庄」駅からタクシーで初乗りの範囲内である。
「考試場」の3号門を入り、左手奥にある11号楼へと向かう。11号楼は「楼」と言ってもプレハブ小屋に近い。まず1番窓口でパスポートを提示し、連絡先を伝え、写真代の40元を払ってから、奥の部屋で写真を撮る。パソコンに接続されたカメラで撮影し、自身で写り具合を確認した後、4番窓口で写真と、すでに名前や連絡先などが入力された切り替え申請書を受け取る。その後、いったん外に出て、同じ楼の別の入り口から身体検査の窓口に向かう。そこで身体検査代として60元を支払い、2枚の身体検査用紙を受け取る。検査用紙に名前や連絡先などを記入し、写真を貼り付けた後、色覚検査と視力測定、聴力測定を順番に受け、さらに奥の部屋で身長を測ってもらい、合格のハンコが押された検査用紙を1枚返してもらって検査終了となる。検査はかなり投げやりの適当で、反射神経や握力、背筋力に至っては検査もしていないのに合格とされていた。・・・
その後、小川を渡った先にある8号楼へと向かう。「境外换证」と掲げられた入り口から2階の200号室に入り、そこで申請書、身体検査用紙、パスポートと居留証のコピー、免許のコピー、免許の中国語翻訳書類を係員に手渡して申請を行う。書類の内容が確認された後、係員からは筆記試験用の解答付問題集が渡される。中国語以外に英語、日本語、韓国語で試験を受けることができる。何も言わなければ日本語の問題集を渡されるだろう。問題の日本語にぎこちない部分はあるのは目をつぶろう。一通り問題集に目を通した後、問題集を係員に返し、同じ部屋でパソコンを使った試験を受ける。問題は三択形式で、100問のうち90問以上の正解で合格となる。問題集の内容が順序を変えてそのまま丸ごと出され、しかも常識で考えればわかる簡単な問題ばかりなのでまったく心配する必要はない。制限時間は45分だが、ものの10分で終わるだろう。私の場合、95問ほど超えたところで「合格」と判定され、試験が自動的に終了した。
試験の成績が入力された書類にサインして、その書類と上記の書類一式を受け取った後、同じ8号楼の1階に下り、料金支払窓口にて試験費用と免許証発行代合わせて55元を支払う。その後、同じ部屋の8番受付で領収書提示の後に書類を渡してしばらく待てば、晴れて免許証の発行となり、「中华人民共和国机动车驾驶证(中華人民共和国機動車駕駛証)」の「正証」と「副証」2種類のカードを受け取ることになる。私の受け取った免許証は、「初次领证日期(Issue Date)」が日本で免許更新の手続きをした去年10月2日となっており、そのくせ「有效起始日期(Valid From)」が今年の10月2日となっているなど、適当さに満ち溢れていた。ちなみに、免許の有効期限は6年となっている。
切り替え申請の手続きは、試験の時間も含めて2時間ほどで終了した。手続き自体は至極簡単だったのだが、手続きの場所や流れの説明や掲示がなく、警備員に聞いても適当な返事しか返ってこなかったため、少々戸惑った。最初に何をしたらよいのかがわからず、11号楼で写真撮影や身体検査を行う前に8号楼へ行くなど、何度も無駄足を踏んでしまった。また係員の態度も官僚的で非常にいい加減だった。上海でも郊外となるとこの程度か・・・。受付時間は朝9時から夕方5時までだが、昼11時以降は係員が交代で昼食に出てしまい、手続き所が混み合うため、なるべく朝早くに行った方がいいだろう。
上海で配布されている日本語フリーペーパーに広告が載っているのだが、上海には日本人向けに免許の切り替え手続きをサポートするサービスがある。送り迎えや通訳、問題集の事前提示などのサポートが付いて1,180元となっている。自分で行けば交通費を入れても200元で済むところを、1,180元とはぼったくりもいいところだろう。右も左もわからない上海に来たばかりの人にとっては、それでもありがたいサービスなのかも知れないが、そもそも右も左もわからないような人が上海で運転などしてはいけない。ハンドルの位置が日本と反対であること以外にも、運転が非常に荒いことや、特に市中心部において一方通行が多いという事情を考えれば、多少費用が掛かっても運転手を雇うべきだろう。
かく言う私も、日本においてさえ「超」が付くほどのペーパードライバーなので、しばらくの間は同僚同伴のもと、郊外の比較的安全な所で運転を重ねることになりそうだ。
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■切り替え申請手続き方法のまとめ
前日までに済ませておくべきこと:
・日本の運転免許証の翻訳
・パスポート、居留証、運転免許証のコピー
申請場所:
上海市公安局交巡警総隊車両管理所辛庄考試場
(閔行区泌春路179号,地下鉄五号線「春申路」駅徒歩5分)
申請手続きの流れ:
11号楼へ向かう
1番窓口で写真代の支払い
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奥の部屋で写真撮影
↓
4番窓口で写真と申請書の受け取り
↓
身体検査室へ移動
身体検査代の支払い → 検査用紙記入 → 色覚・視力検査 → 聴力検査 → 身長測定 → 検査用紙の受け取り
↓
8号楼200号室へ移動
申請書類一式(切り替え申請書,身体検査用紙,各種コピー,運転免許証の翻訳書類)の提出
↓
試験問題集の受け取り
↓
パソコンによる学科試験
↓
成績表へのサインと申請書類一式の受け取り
↓
8号楼1階へ移動
受験料及び切り替え費用の支払い
↓
8番窓口で申請書類一式の提出
↓
中国の運転免許証の受け取り
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関連リンク:
「運転免許証の取得:エクスプロア上海」
「上海からの雑文」ブログの「上海で運転免許」


追記です。
私の場合はパスポートに添付してあるビザ(居留許可証)に現住所が記載されていないため、管轄の公安に行って、臨時住宿登記単をもらってくるよう言われました。
投稿情報: なおみ | 2010-07-28 14:18
今日、免許申請に行ってきました。
まずは12号楼で写真代を支払い写真撮影、必要書類のコピーを取ります。次にすぐ隣の建物で身体検査をします。
その後、8号楼1階左手で番号をもらい、8号楼2階200室で手続きを済ませたら、9号楼に行って試験日に予約をしてひとまず終わりです。
予約票にURLが記してあって、試験日までにちゃんと予習しておくように言われました。
(http://www.shjtaq.com)
試験日と時間は予約票がたくさん用意してあって、その中からいつが都合がいいか聞いてくれました。
現地にも用意してありますが、ペン、はさみ、のりを持参していくと便利です。
上記の流れで待ち時間を入れても1時間くらいで終わりました。
投稿情報: なおみ | 2010-07-28 14:12
今日、とりあえず免許証の翻訳に行ってきました。上海市外事翻訳工作者協会の場所ですが、南京東路から引越していて、今は北京西路1277号1607室にあります。静安寺駅からタクシーワンメーターくらいだと思います。
工作時間は月から金の9時から16:30です。
投稿情報: なおみ | 2010-07-23 17:28
情報を教えていただきませんか?中国で免許の切り替えしたのですか、中国語の問題集をかいましたが、日本語の問題集を入手できず、hpアドレスを教えていただきませんか?
投稿情報: 岡野 浜美子 | 2010-05-20 08:21
このページの情報はとても参考になったので、大きく違っていた点だけコメントさせて頂きます。
12月に手続きに行ってきました。受験は1ヶ月強待たされましたが、日にち時刻は指定できました。
予約と受験は9号楼(門を入ってすぐ左)でした。試験問題集は渡されず、HPアドレスが書かれた紙をもらいました。
日本語問題は簡単ではないと感じました。中国人特有の要点が分かり難い訳の所為だと思います。試験問題の中には同じ答えなのに片方が正解、片方が誤まりのものもありました。出題はされませんでしたが。結果はギリの90点でした^^;。
昔、警察署に行ったときは、たった数分で終わる手続きなのに、11時20分にはもうすぐ昼休みだからと言って、なんと2時まで手続きを待たされたこともありますが、ここでは11時40分でも普通に免許証を受け取れました。
あと、中国の役人は(役人でなくても?!)どこでも横柄ですが、ここの係員の人たちはとても親切で人懐っこいと感じました。受験を受付けた役人(制服着用)は、ニコリともしませんでしたが、終わるまでサポートしてくれましたし、窓口が分からずに困って訪ねた男性係員は、聞き取れないと分かるや僕を連れて2階の窓口まで案内して、係の人に指示してくれましたし、申込の時にも、身体検査のおばさん(失礼、先生かも)とか、予約受付はの達筆のおじさんは冗談を言ったり‥‥(你好,谢谢だけで生活している小生には、勿論聞き取れませんでしたが^^; )。
手続きの順序の分かり難さが、話せぬ小生には一番の試練でした。
でも何とか一発で合格出来て、ラッキー。
ありがとうございました。
投稿情報: 寿堂 | 2010-01-29 23:09
10月に挑戦しました。上記のように、筆記試験予約までスムーズに行きます。しかし学科テストは、一ヶ月半後で、日にちの選択が出来ませんので注意が必要です。問題集も渡してくれませんでした。11月末に結果を報告いたします。
投稿情報: 大阪おじさん | 2009-10-18 19:26
情報ありがとうございます。
参考にさせていただきます。
ところでこの試験予約ですが今でも平日しかできないのでしょうか?
あと、試験を平日以外に受けれるかどうか情報お持ちの方いらっしゃいませんでしょうか?
投稿情報: Yassy~~ | 2009-02-08 13:44
当日は時間になると名を呼ばれ(中国語発音で)、それから書類(受験票と預かった問題集)を渡して指定番号のパソコンに座りますが、この段階で即、画面の「開始」を選択して始めていいんですね。
私はしばらく『それでは、開始!』の号令があるんだろうと待ってたので少し出遅れましたが、無事合格、免許を手にしました。
ありがとうございました。
投稿情報: cijimotuo | 2007-08-29 13:23
>管理人様
受験日はまだですが、それまでの段階の状況は変わらずのようでした。
スムースというか、身体検査など係員の姐さんらがあれこれ教えてくれバタバタとあっという間に終わった感じでした。
そうそう、予約ののち問題集を貸してくれて持ち帰れるので、現在満点めざして勉強中です。
投稿情報: cijimotuo | 2007-07-27 10:39
理由はよくわかりませんが、手続きが1日で片付かなくなっているのですね。他に、私のエントリーから変更になっている部分はありますか?
投稿情報: ユエカン(管理人) | 2007-07-20 21:36
詳しい情報ありがとうございました。
私、本日7/19行きましたが、sugikawa様同様、即日は不可でした。
↑本文最後の「申請手続きの流れ」で言うと、『試験問題集の受け取り』まで当日で、試験は予約のパターンでした。
試験日は「8月の何日にする?」と訊かれ、今日から22日後の8/10を希望した所、OK。台帳をみるともう数日前でもいける感じでした。これはその時によるでしょう。
投稿情報: cijimotuo | 2007-07-19 19:14
先週 (07’/06/15)試験場に行ってきました。
外人は、試験の予約が必要で30日後でないと
受けられないそうです。
あと、土曜は試験場が開いていますが、試験の予約はできません。 平日に行ったほうがいいです。
投稿情報: 梅与 | 2007-06-18 12:42
おめてとう
投稿情報: sugiwaka | 2006-11-07 23:49