「春节(春節、旧正月)」は中国中が最もにぎやかとなるイベントである。
上海の我が社は、旧暦の大晦日に当たる28日が仕事納め。昼には仕事を終えて、早々と帰路に着く。同僚たちはみな、普段よりいくぶんウキウキしているように見える。大型スーパーをのぞいてみると、春節用品を買い求める客でごった返していた。いつも夜10時頃までやっているスーパーも、今日ばかりは早めに閉店するところが多いらしい。
夜7時頃、外食するついでに大晦日の様子をカメラに収めようと浦東の中心部へ繰り出す。街のレストランや商店は7割方、早々と閉じてしまっており、何らカメラに収めるような絵が見当たらずがっかりする。人影もまばら。みな家族団らんで、ひまわりやカボチャの種をかじりながら、中国版の紅白歌合戦とも言うべき国民的番組「春节联欢晚会(春節聯歓晩会)」を見ているのだろう。この「春節聯歓晩会」は、日本のような男女対抗の歌番組ではなく、歌あり、踊りあり、漫才あり、コントありの総合娯楽番組となっている。
数日前の夜から気の早い花火の音が聞こえていたのだが、今日はさすがに絶え間なくあちらこちらで花火や爆竹の鳴る音が響く。「エクスプローラ上海」の記事によると、全国的に爆竹の解禁が進む中、上海では禁止地区を設けて爆竹を部分的に制限しているようだが、私の自宅の周りには禁止地区などなさそうだ。街中で市街戦が起こっているかのような音、光、煙、そしてにおい。・・・
爆竹は言うまでもないのだが、花火の方も日本のものよりはるかに大きなものすごい音がする。油断してい
るとすぐ側から大きな爆発音がして、思わず「うっ!やられたっ!!」と自転車から転げ落ちそうになる。だが、みなコミュニティ内の庭などで鳴らしているためか、その派手に響き渡る音とは対照的に、表通りは驚くほど寂しげだ。
夜中の12時を挟んだ30分ほどは壮観だった。すでにベットの中で夢うつつだった私は、そのすさまじい音に飛び起きた。外を見ると、街中が光と煙に包まれていた。私は思わず叫んでしまった・・・「こりゃすごいわッ!!!」・・・それ以外の感想など思い付かなかった。
翌朝起きてみると、まだあちらこちらから花火や爆竹の音が聞こえてくる。時に、激しい銃撃戦でも起きているかのような爆発音が炸裂する。煙が原因なのだろうか、外は霧が立ちこめて何も見えくなっていた。・・・
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<追記>
花火と爆竹は、その日の夜まで絶え間なく続いた。夜9時頃、私の住むマンションの真下で花火が打ち上げられ、23階に住む私の目の前で花火が炸裂。火花が窓にぶつかった。・・・びっくりした。とにかくびっくりした。
<追記>1/31
「エクスプローラ上海」の記事によると、上海市の花火爆竹ゴミは29日までに1,100トンに上ったという。30日以降も花火や爆竹の音は断続的に聞こえており、ゴミの総量はもっと増えることだろう。
<追記>2/2
旧正月4日(2月1日)の夜、花火や爆竹が再びけたたましく鳴り響き始めた。嵐はすでに去ったと思っていたのに、落ち着いて眠れやしない。翌旧正月5日(2日)も、朝早くから昼近くまでずっと鳴り続けていた。
後で知ったことだが、上海では特に旧正月5日を重視するらしい。五路(東西南北中)の「财神(財の神、福の神)」たちの誕生日となっているからだ。有名な観光地「豫園」のすぐ側にある道教の寺院「城隍廟」では、旧正月4日の夜11時半から「財神」たちを迎えるためのイベントが開かれたとか。花火や爆竹が派手に鳴らされ始めたのも、「財神」たちをお迎えするためということらしい。
<追記>2/6
「エクスプローラ上海」の記事によると、旧正月5日目の花火爆竹ゴミは旧正月元日を上回る1,200トンに達した。「財神」の力、恐るべし・・・。







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